【花火花】

-P8-


私はあふれる涙を拭わずに、彼を見上げた。

無数の星と一緒に、
サンジ君の切なげな視線が降ってくる。

そして、返事のかわりに私を後ろから包み込み、
耳元でささやく様にこう言った。

「ナミさん・・・
ナミさんはおれのこと、甘くみてる」

「・・・どういうこと?」

「すぐにわかるよ」

そういい終わらないうちに、
彼は私のあごを素早く持ち上げて、
私は振り向く姿勢で口づけられた。

「過去も、今も、未来のあんたも
全部おれのもんだっていったら、くれる?」

「ん・・・」

激しく口づけられながら、
吐く息と一緒にそう言われ、
私はもう、何も考えられない。



「ああああ!」



もっと、思考を飛ばして!

私の全部を燃やして、消し去って!

過去も、今も、未来も、
全部全部あげるから・・・




そうして、



私の過去は、



この夜空に散るんだ!!




END
2008/7



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