【センターライン】
-P4-
ベッドから半身だけ起こした姿勢で、
少し甘めのお茶を飲む。
漢方茶なんていうから、相当苦い味を
想像していたので安心した。
きっとサンジくんが工夫してくれたのだ。
そーゆうところは嫌いじゃないけど・・・
当の本人はいつの間にかベッドに腰を下ろし、
黙って私がお茶を飲むところを見ている。
私は、お茶の飲み方を忘れてしまった。
カップを口につけたら傾ければいいんだっけ?
飲み込む音を聞かれたくなくて、
意識してゆっくり飲み込む。
顔がまた、火照ってくる。
サンジ君の方を見ることができない。
大きめのカップで、かろうじてゆだった顔を隠す。
「もう出てって!」
そう叫ぼうと思ったときに、彼がやっと口を開いた。
まったく、タイミングが・・・
「ナミさんさ」
「・・・何よ」
決して彼の方を見ずに答える。
「・・・おれのこと、意識してるでしょ」
「!」
危うくお茶を吹き出すところだった。
「なっなんっな・・・」
口はぱくぱく動くけど、声がうまく出ない。
彼は続けた。
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