【花火花】

-P3-



「・・・サンジ君」

それは、予感。

ルフィ、なんて聞いてみたものの、
私は最初からわかっていた。

・・・もしくは、どこかで待っていたのかもしれない。

私を唯一、
ただの仲間でもなく、
航海士でもなく、
ましてや道具としてでもなく、

女としてみてくれる彼を。



「となり、いい?」

「どうぞ?」

彼の目をまっすぐ見ていった。

かつてない態度に、彼のかすかな戸惑いが感じられる。

それがわかってしまって、
なんだか楽しくて、
なんだかくすぐったい。



ベルメールさんの家の白壁にもたれて飲んでいた私の横に、
遠慮がちにサンジ君がそっと腰を下ろした。

「やつらと飲んでたんだけどやっぱりナミさんと飲みたくってさ、
ナンパしてくるなんつって抜けてきた!」

そう言ってへへへと笑い、彼は続ける。

「ここだと思ったらやっぱいた!これって愛?」

私は答える。

「・・・そうかもね」



私の目は、きっと据わってる。

うまく開かないまぶたの隙間から、
彼のキョトンとした表情が見えた。

白い肌が、少し桜色に染まってる。

お酒のせい?

それとも・・・

彼の反応をもっと見たくて、
私はなんだか凶暴な気分になってきた。



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