【砂漠のイチゴ】

-P3-



その張本人、ビビのほうに寝返りをうつと、
彼女が寝ていたはずのベッドは空だった。

懐かしい顔にでも会いにいっているのだろうか・・・

そうだといいな、

なんて、都合のいい考えだわね。

・・・

あーやだやだ!こんな私!

だいたいあんたがいけないのよ!?

私は再度寝返りをうって彼のほうに向き直り、
声に出さずに叫んだ。



ホレただなんだだとか、
私以外にゆってんじゃないわよ!

おまけに、プリンスなんていうから、
王女様にあわせてんのかとか思っちゃったじゃない!



・・・なーんて、死んでも言わないけど。



ただの仲間、では、ない。

だけど恋のようで、そうではない。

まだ、ない。



早くわからせてよ!

私にやきもちやかせるなんて、
1億ベリーくらいの価値あるんだからね!?

そんなことを考えていたらだんだん腹が立ってきて、
私は彼の高い鼻梁を思いっきり指で挟んでやった。

すると彼は
「フガッ!?!?」
と声をあげ、重たそうな瞼を持ち上げる。

いつもはくっきり二重なのに、
更に瞼を重ねた瞳は明らかに寝ぼけ眼だ。

そして頭の上にはクエスチョンマークが見えるようで、
私は声を殺して笑った。

抱えられていたチョッパーはといえば、
「フガッ」の拍子に彼に蹴飛ばされ、
ベッドから落とされてしまっている。

口内でゴメンゴメンと呟きながら、
ベッドに戻してやろうと半身を起こしたとき、
手首を強い力でつかまれた。




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