【砂漠のイチゴ】

-P4-



そのまま体ごと引っ張られて、
私はサンジ君に抱きとめられた。

「ちょっ・・・」
と大声を出しかけ、あわててトーンを落とす。

「・・・とサンジ君!なにすんのよ!?」

喉元で怒鳴り、彼の胸で腕を突っ張ろうとするが、
がっちり抱かれて動けない。

かろうじて動く首を持ち上げて、
彼の顔を見た私は絶句した。



・・・寝てやがる。

私はチョッパーの代わりかい!

馬鹿らしくなって抵抗するのをやめた。



体をあずけてしまうと、
急に彼の近さを実感する。

だけどこの近さを楽しむには、
私の体は疲れすぎていた。

それに、眠っていたから気が付かなかったけど、
雨の砂漠の夜は思ったよりも冷える。

白い肌から勝手に冷たいイメージをもってたけど、
彼の体は想像以上に温かだったので、
私が彼を抱き枕とみなすことにした。



ねえ、サンジ君?

私の頭をずっとなでているけど、
本当に眠っているのよね・・・?



そのうち彼の体温がだんだん私の体に染み込んできて、
私はゆっくりと船を漕ぎ出した。



あったかい・・・

もう、あんな夢は見ないですみそうね・・・



・・・

・・・チョッパー、ごめん。




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