【夢から覚めた夢】
-P4-
私は、ずいぶんと長いこと陵辱されていた。
契約で、言葉で・・・力で。
さっき、サンジ君と透明なあいつの会話で、
寸でのところだったことを知った。
その時から震えが止まらない。
あの記憶を、抱えて強く生きていく。
この一味に入るときに、あれほど強く
自分に誓ったはずなのに・・・
無意識下のことだから、
私は体に反応が出ることでしか
気づくことはないけど…
いざとなると悔しいほどに、私は女だ。
ただの一人の女だ。
悔しいほどに・・・
「バカよね。みんなに迷惑かけて。
私、もっと強くならなくっちゃ」
言いながら涙がこぼれた。
仲間の前でこんな泣き方、初めてだと思う。
「・・・ナミさん・・・」
私の腰と背中を斜めに支えていた手が動く。
いつの間にか彼の傷口には布が巻かれ、
私のドレスは真っ白なままだ。
そして、頭と背中に正面からまわされた腕が私を引き寄せる。
私の胸と、彼の胸の距離がなくなった。
「ナミさん、好きだ」
私は黙って聞いている。
聞き慣れた言葉を。
・・・聞き慣れた言葉のはずなのに、
涙が止まらないのは何でだろうと、
ぼんやり思いながら。
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